12月4日 おひさま

私には足を向けて寝られない3大古本屋さんがいて、なんで足を向けて寝られないかというと、〈好きなことを好きでいていい〉っていうことをいろんな形で教えてくれた3人だからです。それは、その時の私にとっては命を助けられたと言ってもいいことでした。

実家から姫路に越して来ようと思ったのは、おひさまゆうびん舎があるからです。まあ、職場に通える範囲で、というくくりはあったにせよ、です。

おひさまゆうびん舎の店主、おひさまさんは、自分の好きなものにいつでも全力です。人見知りだけれど、好きなもののことになると、一気にあれもこれも飛び越えて、フワッととあったかいもので人を包んでしまいます。

そのあったかさに引き寄せられて私は安全な土の中から外の世界に這い出てきたようなものです。私の好きなものは外にあることを思い出させてくれたのです。それに、私もおひさまさんみたいに、好きなものを命がけで好き！って言いたい、と思ったのです。

おひさまゆうびん舎

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