12月31日 12月に読んだ本 1

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『試行錯誤に漂う』  保坂和志  みすず書房

2016年の秋に買って本当にチビチビ読んでついこの間読み終わりました。

私が保坂さんを好きなのは、ずっと子供の時からうまくしゃべれないことがコンプレックスだったんですが、今は色々神経も図太くなってしゃべれることも増えたししゃべれないことはそのままにしていてもいいと思えるようになっていますが、そうなる前はずっと自分はダメだと思っていました。

自分は言葉に見放されてると思ってたのが、それは大きな間違いで、言葉は、私の何よりの味方だった。

保坂さんをこの15年くらい、読み続けるなかで、変わっていきました。言葉、なんていう大きなものへの認識はそうそう変わるものではない気がします。保坂さんの小説だから、それができたんだと思います。みんながしゃべっている言葉が、言葉の全てではないということを教わったのが大きかった。