2月6日 感想とは

とある人から『おみぞ筋・その後』の感想を、メールと会ったときに直接もらった。

 

話の中には書かれていない、その人の記憶の中の風景かと思われる単語が、そのメールには書いてあった。内容どうこうでなく、書かれた文章を読んで、書かれていないこと、その人の個人的なことにまで想像が及んだということが、嬉しくてならなかった。わたしが何かを読んで興奮するのは、そういう時だからだ。

また、"移住して、見慣れたはずの風景が、何も変わっていないのに、どこか見慣れないものに変わる"ということを、その人は読みながら考えてくれたようで、これも、話の中に直接出てくるわけではない。というか、この感想を聞いて、ああ、私はそういうことが書きたかったんだな、と思ったくらいだ。

その人の感想に対する感想でまた別のものが書けるかも知れないと思うくらい、すごい感想だった。