7月14日

髪を自分で切っていて大体は満足しているけど季節の変わり目辺りにいつも「やっぱり美容室行こうかな。」と少し弱気(?)になる。で、最近髪も含めて、年齢のことも適度に気にしながら自分のことに手をかけたいなと思い、美容に関する本などをパラパラめくっていると、ある美容師さんが書いた本に、今まであまり聞いたことのない髪の手入れの仕方が書いてあって、真似をしてみた。家でそれの通りやっていると、以前美容室に行っていた頃そこの美容師さんがやっていた仕草というか手付きに似た動きを自分がしていて、「ああ、あのとき彼がやっていたのはこれのことだったのか」と納得して妙に嬉しくなった。

なんでそれが嬉しいのかというと、これも昨日何となく考えていたことなんだけれど、小さい頃、テレビ(多分NHKの衛星放送)でやっていた海外の絵の書き方教室みたいな番組が好きでずっと見ていて、絵が出来あがっていく過程と講師の手付きを見ているのが本当に楽しくて、それと同じ理由で料理番組や日本の伝統工芸みたいなのが映っていると好んで見ていた。料理が上手くなりたい訳ではなく、その過程で「この作業面白そう」と思うものがあればやってみたかった。中華料理の鉄のお玉で次々に調味料を掬って炒めてあっという間にできる炒めものとか、本当に楽しそうだ。

美容師の手付きも、それは興味があって鏡越しによく見ていてその作業はどういう効果をもたらすのかと聞きたいことはたくさんあったけど、聞けないまま行かなくなってしまった。その作業に似た動きを彼らに直接聞くことなく回り回って自分に来た知識(のかけら)で自然とやっていることに嬉しくなった。

絵も料理番組も上手くなりたくて見てたのとは違うけれど、面白そうな作業は面白そうな知識の集まりでできていて、それらを真似していつの間にか全体的に上手くなれてたらそれは嬉しい。