1月2日 読書日記①

今年は、少しでも、必ず毎日読む。を目標にしたい。そして、読み終わったら(ラストまで読めなかったとしてもその本を読むことを自分が終えたと思ったら)感想を書く。

なんかね、感想を持つことが読書の必須ではないと思ってはいるんですけど、自分は思ったことを言葉にするのが苦手なので訓練として、やります。


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「マンゴー通り、ときどきさよなら」

サンドラ・シスネロス

くぼたのぞみ 訳

白水Uブックス

これは年末に読んだやつです。

 

生まれたくない環境に生まれて、住みたくない場所に住んでいる少女が、そこにいる人々を愛しながらも、自分はやっぱりそこにはいられない、という思いを抱えながら大人になっていく過程。ときには力強く弾む若々しい言葉、ときには周りで起こる出来事に落胆したり絶望させられたりするのだけどどこか見放したというか、「いや、いつか自分は出ていくから。」という諦めにもとれる言葉、不安定に行ったり来たりしながら、周りの人々や光景を紡いでいく。

約された文章のみずみずしさも素晴らしいと思います。「台湾生まれ、日本語育ち」の作者、小説家、温又柔さんの解説、訳者くぼたさんのあとがき含めて、自分の居るべき場所について考えたことがある人には是非読んでほしい一冊です。