10月5日

雑貨のこと。

最近本の雑貨のことに夢中になっていて本を買っていなかった。

家には既に、この先の時間全部使っても読み切れないだろう数の本がある。それでも「買わなければ。」と義務みたいに思うのは、アマチュア古本屋みたいなことをやっているからです。

 

30歳くらいから仏像彫刻を習い始めたのでもうすぐ10年になる。去年?一昨年?くらいからそこで彫った木の残りを使って「木の本のブローチ」を作り始めた。

ある日、急に、「作れそう…」と思って作ったら本当に作れたのです。

とある古本屋さんに見せたら、うちで扱いたいと言ってもらえて、そこから、商品として耐えられるものを作らなければと、自分の中のギアを入れ直しました。

とは言え、こちらもまた、アマチュアの域を出ていないと思っています。

本しか、作れないから。

 

いくら本のモチーフの雑貨を作っても、それが大きく「本」のためになっているのかどうか。

どうなんでしょう?

飾りのためだけに本が置いてある場所にある本を見ると、何か可哀想になります。

今は、うちに置きたいと言ってくれた古本屋さんが、本の妖精みたいな人で、その人が認めてくれたから、というところだけが拠り所のような感じです。

 

本棚が生きてるか死んでるかは見たらわかります。多分。私が本を読まなくなったり、本を触らなくなったら、私の作る本の形をした雑貨も死ぬでしょうか。死ぬでしょう。

私の作ったその形を見て、

「本読みたい。」

と、思ってもらいたいのです。

どうやったらそれができるのか、そんなの分かりません。でも、私が本を読んだり触らなくなったらもうだめなのは分かります。

それと、私はしゃべるよりも、何か作ったほうが、伝えられるものが多くなる人間だと思います。

それが出来たら、プロかアマチュアかは、この際どうでもいいのです。