1月3日 12月に読んだ本 3

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『四百字のデッサン』  野見山暁治 河出文庫

去年高砂一箱古本市、ほんのわいちで隣で出店されてたときどき文庫さんの箱から買いました。なんとなくパラパラしていると目次に田中小実昌さんの名前が。

小実昌さんは『ポロポロ』を去年の春の高松に行く時電車で読んでいて、すごく好きになって売らないでおこうと思ったけど結局売ってしまいました。穏やかな文体で読んでいると落ち着くんだけど、内容は全然穏やかではない。

野見山さんは画家で、小実昌さんの奥さんのお兄さんで、2人は義理の兄弟だった。野見山さんが書くエッセイを読んでいると(小実昌さんのことも出てくる)、2人は気が合ったんだろうなと勝手に想像する。実際どれくらいの仲だったのかはわからないけれど。

野見山さんの文章も一見穏やかだけれど内容は全然穏やかではない。野見山さんが書くから、静かに聞こえる。そういうところがとても好きです。

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先日阪神古書ノ市で手に入れたポロポロ。前のは単行本で表紙はこれとは違っていました。この表紙の絵は野見山さんが描いたものです。

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