ハレクモ日記

古本ハレクモの日記です。イベント、委託などで古本を売りつつ文章を書いたり、木を彫ったりしています。出店情報などはツイッター@bururian、インスタグラム@hare₋kumoへどうぞ。

4月21日22日

昨夜京都から帰ってきて寝て、今朝起き抜けのひとことが「やったー。」だった。それほど昨日は嬉しかったんだな。朝起きて手紙を書いたりメールを飛ばしたりを一気にした、昨日一日で自分がまた少し新しくなった気がする。

 

保坂和志さんのトークイベントに行ってきた。保坂さんの本はストーリーもないしメッセージもないしよくわからない、よくわからないのにずっと好きで、読むと元気というか、楽になる。その理由が昨日分かった。十年越しくらいで。

保坂さんは小説は生きる態度だ、ということを昨日しゃべっていた。社会にはあらゆるところで目に見えない抑圧がある。小説とはこうあるべき。猫の病気が理由で会社休むことは許されない。深沢七郎が描いた楢山節考のお婆さんが恐れる世間の目。小説家は生きる態度でそんなものはバカバカしいということを発信しないといけない。

保坂さんが作品の中で私にくれるメッセージは、あなたが思うように思うことは誰にも邪魔なんかできないんだよ、ということ。

私はまた、世の中から怖いものが一個なくなったような気分だ。