9月24日  9月に読んだ本②


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寝ても覚めても』 柴崎友香 河出文庫

 

最後で主人公が動いた動き方が、なんか自分に似てるような気がして他人事とは思えないというか、他人事も何も小説の中の話なのだからそもそも自分には関係ないんだけど、関係してきてしまいそうに感じた。

その行動に納得できなかった友達たちがどんどん離れていくけど、友達にもいろいろあるけど、一般常識とかモラルとかマナーとか、"社会の目"を介した人間関係がまぁ普通で、それがなくお互いがお互いを見つめる視線だけで出来上がってる関係は傍から見てるとちょっとこわかったり、幼い、と言われる。

朝子は、朝子の目だけで世界を見ていた。それが私にはリアリティがあった。

出てきた他の人物が、何を考えて生きてたか、どういうつもりでそれを言ったのか、読み返しても多分分からない、朝子の見たままにしか私も見れない。

私が朝子に共感したからというのもあるかもしれないが、小説の書き方がそうなんだと思った。朝子の目しかない。朝子の目から見た世界しかない。

映画がどうなってるのか知りたくなった。見に行けるのは来月かなー。

 

 

 

 

(30分)