2月8日 その②


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高松の古本屋ヨムスの齋藤さんと飲んできた。小島信夫の話しをたくさんして、私、人とこんなに小島信夫の話しをしたことなかったけど、目の前のことに気を取られて話が行ったり来たりする、進まない、筋がない、「私」が偏在する、でもそれが当たり前、みんなそんなに一貫した「私」のままで生きてるの?等、非常に面白い話しをできて、元気が出た。めっちゃ出た!

小説に筋がないのが当たり前になれば、普段の生活で「こういうときはこうするのが当たり前」みたいな抑圧を少し緩められる気がする。小島信夫のわけのわからない小説を読んでなぜか勇気が出るのは、誰かにとっての、世間にとっての当たり前を、必ずしもあなたが(私が)生きる必要はないと、言われて出る勇気と同じだと思うし、それを誰かと「そうですよね〜」なんて言い合える日が来るとは。

私は保坂和志経由で小島信夫を知った。

本に限ったことではないけれど、これだけ本に助けられて来た者としては、繋げていくことを、忘れてはいけないと思った。