4月9日


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「おくのへや」という冊子を何年か前に作りまして、それは発行の半年くらい?前に起こった、個人的なのっぴきならないことについて書いたわけですが、そのことを書こうと思って書いた訳ではなく、その出来事以来なんとなく胸がモヤモヤしていて、そのときにあるきっかけがあって、そのきっかけのおかげで、書けたというか、気づいたら書いてた。

 

そのきっかけというのは、冊子にも書きましたが、ワールドエンズガーデンの店主がなんとなく差し出してくれた本と、その「なんとなく」の行為それ自体でした。

その本のおかげで、のっぴきならない状況をやり過ごす事ができ(乗り越えたとは言いづらい。私は特に何もしていないので)、また、私がそんな状況に置かれていることなど知らない店主がいつもいろんなお客さんにしている、本を勧める、という普通の行為が、決定的に人を助けたっていうその事実を身を持って体験した。

まずは一枚のフリーペーパーができました。図書館で、2時間くらいで一気に書いたと思う。書き始めたときは、そのことを書くつもりではなかったはずなのに書き出したら止まらなかったのをおぼえています。そのフリーペーパーを元に書き直したのが「おくのへや」です。

 

世の中にはいろんな仕事があるし、同じ仕事をしていても一人ひとりその仕事への向き合い方は違います。

私は、その店主は、現状から一歩踏み出そうとしている人、助けを必要としている人の背中を押す天才だと思っています。それを、本を通してされている。

こないだも、そんなふうに背中を押されて一歩踏み出した人がいました。

 

久々に「おくのへや」を読み返し、改めてお礼を言いたくなりました。

店主が古本屋をそこでやっていなければ、私はその時どうなっていたかわからないのです。そしてそれは、街の古本屋の周りでは、ちょくちょく起こっている事だと思うのです。