7月31日
みつばち店番は2ヶ月ぶり。文の里まで1時間と少し、阪神と谷町線合わせて片道580円で行けることに、前に調べて知ってたけど実際に行ったら驚いた。
途中東梅田の通路の売店でサンドイッチ買う。
目印にしていた銭湯が解体されていて居留守文庫のある路地ヘ入る角を見落とし行き過ぎた。もう2年以上定期的に通っているのに建物がひとつなくなっただけでそんな風になる。解体はその時現に進行中でそこが銭湯のあった場所だと言うことは明らかなのに頭ではわかっていても、身体が反応しなかった。
みつばちでのワークショップがお客さんの要望から決まった。お店で使うはんこのオーダーを2件もらった。
オーダー品の値段をいつも正しく決められない。その場で決定しないで目安のみお伝えしてあとでゆっくり考えたほうが良い。
※目安の値段のルールをもういちど整理すること。
眠いからねる。
8月1日
【メモ】
夕方5階の部屋を出て階段の踊り場は北と南が見える。
阪神西灘駅のホームの向こうに巨大な紅白のクレーンがふたつ見える。バイト情報誌には港湾作業員の募集が毎回出ている。空がというか空気が曇っている。
線路より南側に見えるものは道路も建物もクレーンもいろんなものが巨大になりどこか現実離れした景色だ。
北を向くと、今日もサカミチに家がびっしりと建ち並び人々が激しく行き来している。
びっしりと建ち並んだ家々がこの5階の踊り場から実際に見えるわけではない。ただ西灘辺りではまだ緩いがいずれは山へ続く勾配の急なサカミチになっていく、そのことに最近はずっと気持ちを囚われていて北を向けばいつもサカミチにびっしりと建ち並んだ家々を見たような気になってしまう。そうして並んだ家々はでも、ちっとも現実離れしていない、生活の気配が濃く漂っている、水道筋の魚屋の、花屋の、屋台のケバブの、たこ焼きの屋の、パチンコ屋の、畳屋の、肉屋の、天ぷらを揚げる油の匂いはそのまま山の上に上っていく。
7月29日
【メモ】
ここのところ【メモ】という日記を書いてますが、これは次に作る冊子のネタになります。ネタというか、この毎日のメモを見て日記を書き直します。日記を書き直すとはおかしな話ですが。
8時〜16時仕事。コミックと学参。夏休みになってどっとお客さん増える。電話対応と売り場での問い合わせで、いつもの半分くらいしか出せなかったけど、お客さんとしゃべるの前より好き。何でかというと、今は担当もなく追われている仕事もないので気が楽だからなのである。いつまでもそれでは困るがお客さんとしゃべるの嫌になりたくない。
冷蔵庫の食材が手薄になってきたので帰りに商店街による。摩耶駅で降りて商店街までサカミチを上る。暑い。でも人出は多い。みんなサカミチを上ったり下ったりしている。
今朝電車から山の方を眺めた。線路からそう離れていないところに高いビルとその後ろに高い山。ビルと山が同じくらいの高さに見えて、遠近感がよくわからなくなるが、間近のビルと山が同じくらいの高さのわけがない。線路が通っているところがもう山の中腹なのだ。私たちは山の中腹で暮らしている。
八百屋でとうもろこし(ピュアホワイト)ときゅうりとオクラ。スーパーでウインナーとビールと七味唐辛子。
スーパーの向かいにある喫茶店ドニエについに入店した。コーヒー380円。前の席のご夫婦がトーストと目玉焼きのセットを召し上がっていているのを見て、次回は必ずあれを食べる!!と強く思った。目玉焼きが3つ、見るからに半熟、分厚いバタートースト。
夕食は前にも作った、野菜のかき揚げと冷やしうどん。とうもろこしの天ぷらも作るはず立ったけど力尽きた。
きゅうりのピリ辛甘酢漬け(Qちゃん的な味になる予定)を冷蔵庫に。明日のお弁当はウインナーとネギ入りの玉子焼きね。
最近夜は杉作J太郎のドッキリナイトセブン。
7月29日
今日は、ちょっこしへこむことがひとつ、とどっぷりへこむことがひとつ。
どうやって、浮上したらいいんだっけ?
と思ってたら嬉しいこともあった…。
へこむことが引き金になって、常々不安に思ってることが大波になって襲ってくる。動けなくなる。
こんな時に手を動かせたらいいのだけど。
余計なこと考えないで、率直に動きたい。外に出た方がいい。自分を開きたい。毎日何か。昨日までとは違うこと。ちょっとだけやるのさ。いつも言わないようなことを言ってみるとかね。
7月27日
【メモ】
11時〜18時仕事。
朝がゆっくりなので家事するか、喫茶店にモーニングに行くか、とか思っていたけど昨日の疲れが溜まっているのか気付いたら時間がなくなっていた。
昨日六甲に登る送迎バスの中で、街に坂道が組み込まれている土地で暮らすこと、「組み込まれている」というのは、摩耶山、六甲山という、自分の地元では馴染みのない高い高い山と海に挟まれて、人が暮らしている土地が、どこにいても山を感じるし、街全体が大きい意味で山へ続く坂道、というのは私は現時点では全然馴染まなくて、六甲のバイトはめちゃくちゃしんどいのだけど、街から坂道を感じて山に通う、というのを私はやってみたかったんだな、と思った。私の地元は低い山に四方を囲まれていてその山の麓の平らな土地に小さな集落が出来ていって、人の住む土地を広げるために山を崩したりしたんだろうけど、もともとの山が低いから割と簡単に平らに出来たんだろうと思う。今でも崩されていく山をよく見る。
神戸に住むというのはもしかしたら海よりも、山の存在に身体が影響されていくことなのかもしれない。
保育書をとりあえず担当することになった。
仕事後、芦屋の風文庫に箱主の親睦会へ出かけた。花火を見て、お酒を飲んで、初めて会う方々と、以前から知っている方々と、少しずつお話をした。楽しかった。
7月26日
【メモ】
今日は六甲。
どっぷり疲れた。
昨日のとうもろこしご飯はタッパーに分けて冷凍しておいた。一つを解凍してお弁当に。
昨夜は寝る前、水声社から出ている『小島信夫批評集成 私の作家遍歴』の一巻目の保坂和志の解説を読んで、それから本編に突入して、小泉八雲が日本に来る前、南の島にいた事などを書いてあるのを読んだ。
保坂さんが小島信夫のことを書くのはもういろんなところで読んだけれど、どれがどの本に書いてあるのか全然覚えていないから、この解説は解説だけあって全部小島信夫のことで纏まっているから、元気になりたいときはこれ読んだらいいなと思った。
保坂さんが小島信夫のことを書いてるのを読むとなぜか元気になる。元気になるというか、全体的に調子が上がる。世界を見る私の目が、充血してたり乾いていたりしていたら、それをリセットする効果がある。
お弁当のおかずは、ピーマンの炒めたのと、昨日の豚肉の炒めもの。ピーマンととうもろこしの色のおかげで少し見栄えが良くなった。そしてとうもろこしご飯は冷めても劇的に美味しい。カブの葉炒めが霞んでしまった。